2018年5月6日のファンダメンタルズ
今日のファンダ
今日の株式見通し
- [東京 7日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、上値の重い展開が見込まれる。予想より弱かった4月米雇用統計発表後に米国株が上昇したものの、為替は円高に傾いている。大型連休明けで投資家は動きやすくなるとみられるが、円高懸念や相次ぐ主要企業の決算発表を控え、リスクを取る動きは限定的となりそうだ。
ウォーレン・バフェット氏がアップル株の追加取得を明らかに
- アップル株は自社株買いもあるし調子いい
- 株が堅調ー>リスクオン?
用語:実質金利
日銀の金緩和政策は実質金が低下すると需要が刺激され、需給ギャップが縮まって物価が上昇するというメカニズムを想定している。実質金利を低下させるには名目金利の低下が予想物価上昇率の拡大が必要である。黒田総裁が就任したときはすでに名目金利は相当低く、追加の低下余地が限られていたため日限では予想物価上昇率を高めること実質金利の引き下げを図った。
しかし、それもなかなか難しい。そこで適用されたのがゼロ金利である。名目金利のゼロ加減成約を取っ払ってマイナスの金利にする。極論をすれば金利のマイナス幅を拡大していけば予想物価上昇率が変わらなくても実質金利はいくらでも引き下げられるというわけ。
現在の為替背景
ドル円日足
5月初旬までのドル円の上昇
考えられる理由:
1.リスクオンによる円安
4月2週目までは期待インフレ率の上昇が手動していた。米中貿易戦争懸念の緩和などが米景気に通しを改善させたなら、実質金利の上昇が手動していたはずだが、そうではないないことからすると、原油などの商品市況の上昇が期待インフレ率を高めたとみられる。
ここまでのドル円の上昇は穏やかだったが4月三週目からは米国の期待インフレ率が高まったことで利上げ期待が高まり始め、さらに米国籍発行象絵の懸念が高まったこともあり、実質金利が上昇するようになりドル円の上昇が加速した。
トランプ政権にとって米長期金利上昇によるドル高は望ましくないはずだ。
米政権が米長期金利上昇やドル高の抑制に向けた制作姿勢を示す可能性は高まりつつあるのだろう。
米金利上昇
- 04.24には10年債利回りが3%台に載せた
- 特に特別な要因によっての上昇ではない
- どちらかというと市場が既存の材料を再認識した、と言える
- 長期金利の上昇はリスクオフ圧力を生む要因である
- リスクオフによる株安か
- 米株価やクロス円が下落の兆しを見せているのは長期金利上昇がリスクオフ圧力を高めるのではないかという懸念からである可能性が高い
1.米債増発懸念
- 減税による赤字拡大に対する懸念ー>米国裁量増加への懸念
- 実質金利上昇の原因となりえる
2.原油価格の上昇
- 米経済には大した影響を及ぼさない
要因:
長期金利は景気やインフレの好転に伴って穏やかに上昇することが望ましいとされている
ドル円のこれから
これから米国経済指標が予想を下回ることが増えればリスクオフの円高圧力が優勢となりドル円は反落するであろう。
また、米原油在庫が市場予想以上に増加するか、産油国に減産延長不要論が高まると、原油価格が下落して、米長期金利低下とドル安に作用することにもなるだろう。
つまり、米国の経済成長期待ではなくインフレ期待と国債需給悪化懸念による長期金利上昇とドル高は長続きしにくく、リスクオフの円高圧力もあるので、近々、ドル円は下落に向かうと予想される。
今週のドル円は売り目線で慎重に拾っていきたい。